愛知県瀬戸市、1870年創業の歴史あるフローリングメーカーの本社オフィス。
今回の全面改装にあたり、事務所から自社製造工場へと続く動線が軸となるようレイアウトを計画した。１階執務スペースでは、木の質感を有する下がり天井とルーバーがより一層際立つよう、その他の家具等を無彩色で統一している。２階は社員食堂のため新たに厨房を導入。カウンターの壁面から天井に続くルーバーがリズムを持って繋がっていく。天井に伸びるルーバーと凹凸により表情を持たせたウォルナットの質感が心地よい印象を与えている。また間仕切りには格子状のフルハイト建具を使用し、見通しの良い空間としている。
用途で分けられた室に個性を与えながら、自社製品を用いた意匠で全体の統一感を持たせた。技術の継承を生かし新たな挑戦を行うクライアントを体現化するオフィスとした。