愛知県岡崎市の洋菓子店の計画です。

クライアントからの「人の想いを繋ぐ場所」というブランドコンセプトを受け取り、空間の中で体現することを考えました。

1階の商品売り場は木質の優しい雰囲気で来客を出迎えます。木や左官、タイルといった簡素で味わいのある素材でつくられた、自然光が柔らかく満ちる穏やかな空間が、洋菓子を引き立たせます。
2階のイートインスペースは、洋菓子のような雰囲気も感じさせるデザインの明るい空間です。多様な席を用意しており、多様な人数への対応はもちろん、ライブラリーを中心として多様な人が同じ空間をシェアして繋がりを感じられる場となることを意図しています。
日除けも備えた開放的な2階テラス席には、季節の良い時期には気持ち良い風が吹き渡ります。
1階の屋外テラスは、テイクアウト帰りにベンチで一息つくことができたり、散歩中の人も気軽に立ち寄れる、えんがわのような使われ方を想定しています。
外部の木製フレームやエキスパンドメタルメッシュといった建材は、室内に包まれた落ち着きをもたらしながら、光や風を柔らかく通して外部と内部を繋ぎ、ニュートラルな色の外壁とも相まって街と繋がっていく柔らかい外観を作り出しています。

ここが人の想いを繋ぐ場所として長く愛され、たくさんの想いを積み重ねていけることを願っています。