御菓子處 とらや勝月
地域密着型の和菓子屋さん。敷地は三角の形状をしており、2面が道路に接している。プランニングする上で店舗とそれに付随する作業場の関係と、店舗と住居の関係を最も配慮した。フラットな天井の店舗は小屋組構造とし、大空間が必要な作業場と斜め天井で開放感のある住居はのぼり梁構造とした。
いぶし瓦や左官材料などの日本の伝統的な素材を使いつつ、かつ現代的なデザイン要素も取り入れた。常々その土地にある素材を使って建築したいと考えているが、今回は菰野石を敷石や束石に、信楽の砕石を洗い出しの舗装に使用した。またデザインした家紋を四日市の陶芸作家さんに焼き上げてもらい、店舗外壁に取り付けた。店舗軒下の行灯照明には鈴鹿の伝統工芸である伊勢型紙がはめ込まれている。
Principal use | 和菓子店、住宅 |
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Structure | 木造2階建 |
Total floor area | 334㎡ |
Address | 三重県鈴鹿市 |
Completion date | 2009.10 |
Constructer | 株式会社 服部組 |
Work contents | 設計・監理・グラフィック |
Representative | 丹羽浩之 |
Photographer | 吉池輝朗・void |
AWARD
- ■ 第8回 パブリック主催 スペースデザインコンテスト 施設部門 3位