春日井の家
ヴォイドからの提案のキーは「地面に近い平屋の生活」である。生活者としての利便性の前に、人間としての重要な意味がそこにあると考えたからである。マンション生活に慣れてしまった現代人が忘れてしまった、自然と間近に向き合う生活。長く出た庇は夏の暑さを和らげ、雨風をしのぐ為のものです。縁側は室内・外の領域を曖昧にし、外部との繋がりを意識させます。マンションの価値観とは相反する部分がこの建物のデザインを司っています。部屋から見える視界の中は自邸と空が埋めてくれる。そんな贅沢は平屋でしか手に入れられないものです。街にあふれる多くの住まいに対するアンチテーゼとして、地域の人が少しでも住まいに対する意識を高めて頂ければ幸いかと思います。
Principal use | 住宅 |
---|---|
Structure | 木造 平屋建 |
Total floor area | 169㎡ |
Address | 愛知県春日井市 |
Completion date | 2004.09 |
Work contents | 設計・監理 |
Representative | 丹羽 浩之 |
Photographer | void |